動画広告を実装するにあたり何はなくともVASTを覚えておけば良いんじゃないか!?と私は常々思います。

VASTとはVideo Ad Serving Templateの略で広告再生に必要な、動画広告そのもののURL、クリックされた場合の遷移先、再生されたりクリックされた場合のログ計測先の情報、計測するタイミング、およびそれに関連するものをまるっと一括りにXMLで定義したもので、アドサーバーと動画プレイヤーを接続するための規格です。

動画広告に連携したプレイヤーをゼロからの状態でスクラッチで作るとなるとまずは仕様詰めからやらないといけないので、かなりの手間がかかります。動画広告はどこにアップしてそのパスはどうするか? 広告の再生ログやクリックされた場合のログはどうするか? どんなフォーマットで定義しましょうか? ということを毎回考えていくことになり納期もコストもタイトなものとなりますよね。そこでそれらを統一規格としてVASTとして定義し広告サーバーと動画プレイヤーはそれに準拠したものを予め用意しておけば良いので、大幅に納期やコスト減につながり大変便利です。

VASTはインストリーム広告で使用され、各種メジャーな動画プラットフォームでサポートされ、また各所で提供されている動画プレイヤーはVAST連携を容易にできるようになっています。VAST連携している動画プレイヤーは動画広告をプリ、ミッド、ポストロールの任意のタイミングで再生させることができます。また上記のVASTの説明で「それに関連するもの」という表現を使いましたが、動画広告以外にもノンリニア広告といわれる動画プレイヤー上に表示させるオーバーレイバナーの情報や、動画プレイヤー領域外、すなわちコンテンツ内の任意の場所に表示するためのバナー広告など、これをコンパニオン広告と言いますが、それらの情報も含めることができます。

VASTにはバージョンがあり、3.0からはAd Podsが定義され1回のレスポンスに複数の広告情報が返ってきます。これにより1度で必要な広告を取得できるメリットがあり、さらに従来だと複数回ADサーバーへリクエストした場合はリクエストごとにレスポンスされる広告の関連性は低かったのですが、1度のリクエストで複数の広告情報を取得できるため広告同士の関連性を高められるというメリットがあります。

またSkippable Linear Adsも定義されスキッパブル広告の情報もVASTに含め制御できるようになりました。

Jin